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プロローグ
坂井知典と守田沙葉の出会いは運命としかいいようがなかった。
たまたま同じ休みの日に、たまたま友達にドタキャンされた二人は、色々な所を彷徨い、たどり着いたその先はたまたま同じ場所だった。
そして同じタイミングで二人は駅前の噴水広場の噴水の淵に腰をかけた。
その瞬間、噴水の水が勢いよく噴き出して、二人はびしょ濡れになった。
同時にため息をつき、
「「はぁ、ついてない」」
と同じ言葉を呟いた。
その言葉で二人はお互いの存在に気付いた。
「「あっ」」
その瞬間、雷に打たれたような衝撃を受けた二人はその場で恋に落ちた。
それから間もなく二人は付き合い、一年後には結婚して夫婦となるのだが、その話はおいおいするとして。
一見、幸せそうな二人には、お互い絶対に言えない秘密があった。
その秘密とは……。
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