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「……何、してんのよ。」
私は、自分の声が震えているような気がした。
「今さらどんな顔して?
それに、どうせ意識はないんです。」
ウサギくんは、目を伏せた。
「……後悔するわよ。」
私の言葉にウサギくんが目を上げて、ふっと笑った。
「会いに行ったら、今までの母さんへの態度を思い出して、後悔するかもしれません。
会わなくても、後悔するのかもしれません。
会っても、会わなくても後悔するなら、同じじゃないですか?」
バカ言うな。
って、思った。
「できることをやらずに後悔するなら、やって後悔しなさい!」
ウサギくんは、呆気に取られた顔で私を見る。
「……何で月のお姉さんが泣いてるんですか。」
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