4、ニュー・ワールド

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 うさぎは舌を動かしながら、仕上げとばかりにコハクのペニスを数回しごきあげる。すると、びくびくと脈打つような痙攣とともに、コハクは果てた。白濁したすじを自分の腹の上に描く。 「っ、ふ……ぅ……うぅ……、」  全身をオーガズムの震えがびくんびくんと襲い、逃れることができない。  秘部を舐められるなど、この程度のこと、今まで何度もあったはずだ。なのにうさぎの口が、舌が、と思うと、身悶えするほど恥ずかしい。  恥ずかしくておかしくなる。  恥ずかしくて、こんなに感じる。  コハクは身体の芯からゆるみ、甘い吐息をもらす。 「絶景だ」  いつの間にか、眼鏡をかけたうさぎがコハクを見下ろしていた。すべてだしきって、ぐずぐずに崩れているコハクを、満足そうに眺めている。  嫌だといったのに。  コハクは重い腕を持ち上げ、うさぎの眼鏡をそっと奪った。(今度は壊さないように) 「ひどい男」  なじりながら、ほしい、と切なく媚びた。 「イったばかりで平気?」  コハクはうなずく。  うさぎは前を開けると、コンドームをつけようとする。 「やっぱり待って。つける前に舐めたい」 「はは、逃げないよ。いいよ、どうぞ」  コハクは乱れた髪もそのままに、うさぎのペニスをさすった。  質量ともに充実し、どっしりと起立している。おのずと口の中に唾液がたまってくる。  まず、先端に挨拶のキスをした。初対面の彼を、評判のよい極上のべろで下から舐め上げる。 「いいね」  うさぎはほほえみながら見ている。口もとは余裕にみえて、目には荒々しい熱をもっていた。 「ベッドの上のコハクは、欲望に正直で、とてもみだらだ」 「うさぎは、意地悪で嘘つき」 「嘘つき? どこが?」 「全部。俺に嘘をついていた。こんなの知らない、こんな風に俺を抱くなんて」  コハクは顔を傾け、とがらせた舌でうさぎのペニスの浮き出た血管をたどった。丁寧に丁寧になぞりあげる。  はりつめた先端に自分の乳首をおしつけた。  いじっていじられすぎてすでにかたく尖っているため、亀頭を上手に刺激することができる。  ピアスのついたへそにもおしつける。  髪を使ってくすぐる。  頬擦りしてまばたきすれば、睫毛でも感じさせられる。  全身で愛したい。  様々な身体の部位を使って、うさぎの性器をかわいがるコハクに、うさぎは余裕のない声で、降参を言ってきた。 「コハク……、もう来てくれるとありがたい」 「ん」  コハクはうさぎのペニスに手をそえて、うさぎの上にまたがるかたちになった。腰を落とすようにして自分の内部に導いてゆく。 「っ、はぁ、っ、…………、かたい、」 「そうだね、ちょっとひっかかるね」  時間をかけながら、半分までのんでゆく。 「あ、あ、……、……ん、うさぎのおっきい、まだこんなに余ってる」 「ゆっくりで。大丈夫。できるよ」
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