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うさぎは舌を動かしながら、仕上げとばかりにコハクのペニスを数回しごきあげる。すると、びくびくと脈打つような痙攣とともに、コハクは果てた。白濁したすじを自分の腹の上に描く。
「っ、ふ……ぅ……うぅ……、」
全身をオーガズムの震えがびくんびくんと襲い、逃れることができない。
秘部を舐められるなど、この程度のこと、今まで何度もあったはずだ。なのにうさぎの口が、舌が、と思うと、身悶えするほど恥ずかしい。
恥ずかしくておかしくなる。
恥ずかしくて、こんなに感じる。
コハクは身体の芯からゆるみ、甘い吐息をもらす。
「絶景だ」
いつの間にか、眼鏡をかけたうさぎがコハクを見下ろしていた。すべてだしきって、ぐずぐずに崩れているコハクを、満足そうに眺めている。
嫌だといったのに。
コハクは重い腕を持ち上げ、うさぎの眼鏡をそっと奪った。(今度は壊さないように)
「ひどい男」
なじりながら、ほしい、と切なく媚びた。
「イったばかりで平気?」
コハクはうなずく。
うさぎは前を開けると、コンドームをつけようとする。
「やっぱり待って。つける前に舐めたい」
「はは、逃げないよ。いいよ、どうぞ」
コハクは乱れた髪もそのままに、うさぎのペニスをさすった。
質量ともに充実し、どっしりと起立している。おのずと口の中に唾液がたまってくる。
まず、先端に挨拶のキスをした。初対面の彼を、評判のよい極上のべろで下から舐め上げる。
「いいね」
うさぎはほほえみながら見ている。口もとは余裕にみえて、目には荒々しい熱をもっていた。
「ベッドの上のコハクは、欲望に正直で、とてもみだらだ」
「うさぎは、意地悪で嘘つき」
「嘘つき? どこが?」
「全部。俺に嘘をついていた。こんなの知らない、こんな風に俺を抱くなんて」
コハクは顔を傾け、とがらせた舌でうさぎのペニスの浮き出た血管をたどった。丁寧に丁寧になぞりあげる。
はりつめた先端に自分の乳首をおしつけた。
いじっていじられすぎてすでにかたく尖っているため、亀頭を上手に刺激することができる。
ピアスのついたへそにもおしつける。
髪を使ってくすぐる。
頬擦りしてまばたきすれば、睫毛でも感じさせられる。
全身で愛したい。
様々な身体の部位を使って、うさぎの性器をかわいがるコハクに、うさぎは余裕のない声で、降参を言ってきた。
「コハク……、もう来てくれるとありがたい」
「ん」
コハクはうさぎのペニスに手をそえて、うさぎの上にまたがるかたちになった。腰を落とすようにして自分の内部に導いてゆく。
「っ、はぁ、っ、…………、かたい、」
「そうだね、ちょっとひっかかるね」
時間をかけながら、半分までのんでゆく。
「あ、あ、……、……ん、うさぎのおっきい、まだこんなに余ってる」
「ゆっくりで。大丈夫。できるよ」
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