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うさぎはコハクを支えた。はげますようにされて、やるせなく身をよじった。
半身をたてなおして、コハクは少しずつ、少しずつ、のんでいく。最後までしっかり腰をおろしきり、ぎっちり全部おさめてしまうと、きつく抱きしめあった。
うさぎの上に乗って額と額をこつんとつきあわせた。コハクの髪がさらさらと流れ外部を遮断する。二人だけの世界になる。
「上手にできたね。君の中、すごいよ。あたたかい」
長い髪がつくるカーテンの中で互いの舌を吸い合った。
そうしている間もうさぎのペニスはコハクの中で萎えることなく、しっかりと主張し続けている。
やがてコハクの内部で、うずきが生じてきた。張り出しているうさぎのかたちに、胎内がじんわりと熱をもち始める。腰がもじもじしてくる。
「……よくなってきたかも。動いていい?」
「コハクのタイミングで好きにしてみて」
うさぎは、コハクに主導権を渡した。
コハクはおそるおそる動く。様子をみながらゆっくり腰を揺らし、コツをつかんでくると、だんだん大胆に振るまえるようになる。徐々に、リズミカルに杭をうちつけるように上下する。と、下からうさぎは声をあげた。
「うっ、……、これは、待って、好きにしていいって言ったけど、そんな跳ねないで。キツ……っ」
「だめ、気持ちよくなって。俺を味わって。感じて」
うさぎにぐりぐりと尻をすりつけ、結合部を締めたと思うと、ぬ、と引き、また、ずん、と奥までのみこむ。
「……く、……っ、ヤバい」
「ふ、ふっ、は、気持ち、いい?」
「……すごくいい、コハク、これは持っていかれる。まずい……」
「俺も……俺も、きもちい、うさぎのが、かたくて、エラはってて、ひっかかるところとこすれるところ、すごく感じる、きもちい……」
卑猥な交接音もあいまって、コハクもぎりぎりだった。しかし、感じすぎないようにコントロールして、うさぎをイかせることに専念する。
結果、うさぎはコハクの腹の中に射精した。コハクは自分が達しそうになった一歩手前でそれをうけとめた。ぎりぎりだった。
「ああ、はは、イかされた……まいったな。どうなってるの? 君の身体」
コハクは、やりとげた充実感に息を吐きながら、うさぎの上から降りた。うさぎは使用済みコンドームをゴミ箱に捨てると、コハクを抱き寄せた。
「そういえば、ジャンプバイクに乗っていたね。線が細いのに、ぼくの上でぐらぐらしない。ナカだってすごく締まる。体幹が鍛えられてる」
うさぎはコハクのたいらな腹部に手の平をあてた。
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