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**翌日
「よっしゃー!今日こそ居ない!」
今日は父ちゃんは遠くの神様に挨拶?しに行くし、にーちゃんは正午辺りだけ居ないらしいから、その時にナンパしよ!
っていってもなぁ、正午だけだと、あんまり女の子選定できないしな...
あっ、そうだ、じゃあ今日は100人目の参拝客をターゲットにしようかな!
ほら、まあ、ね?
ちょっとダメそうだったら、101人目とか出来るし...うん。
それまで寝て待とうかな......
*
「んーっ...よく寝たぁ」
俺はいつもの特等席の屋根の上で伸びをする。平日だからいつもほどは来ないけど、そろそろ100人目だ。
あっ、ちなみにカウンターがあるからね、寝ててもわかる。すごくない?
今99人目の参拝客がお参りに来てる。うーん、100人目じゃなくってよかったぁ...おばさんはちょっと......
あっ、来たぞ!100人目!!
ルンルンで上から見下ろす。段数の多い階段を上ってきたのは...あれ、男?
あんまり男は来ないんだけどなぁ...ナンパしまくってたから神様からの罰?あ、俺も神様だった!
「ちょっと流石に男はなぁ...」
101人目にしようかな、って思い始めてたら、いつの間にか100人目の男が着いてた。
だからソイツをじっと見てみる。
「えっ......すげーイケメン......」
俺は思わず絶句した。なんだろ、モデル?ってくらい。
俺も結構イケメンだと思ってたんだけどなぁ...身長低いし、イケメン度負けたかも...
んー...でも!こんなイケメンをふんふんと鼻を高くさせたまま野放しにできるか!!
「ちょっとだけからかってやる...」
そして俺は屋根からまた飛び降りた。
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