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俺はまた背後に立つ。
うわっ、ほんとにでかい...180くらい普通にあるのに、顔ちっさ......
お、俺だって、顔は小さいんだからな!身長は160くらいだけど......成長期だし!
ふんふん鼻息を荒げているとお参りが終わりそうだったから見えろ見えろってふんばる。
そしたら、案の定振り返ったソイツは驚いて......ない!?
イケメン野郎はギッとこちらを睨んできた。
「なんだお前は」
「えっ...か、神です......」
(ひーっ、こわぁっ!!)
もう逃げ出したくなりそうなくらい腰が引いちゃう。威圧してくるような視線に潰れちゃいそう。
「かみ?ペーパーの方か」
「ち、違う!!俺は神様なんだぞ!!」
うわぁ、俺めっちゃザコキャラ感出ちゃってる......
すると男は鼻で笑って少し笑顔になった。
うっわイケメン......じゃなくて!!
「あのな、俺はバカじゃないんだからな。なんだ?家出か?そんな中二病してなくていいから、はやく家に帰れ」
「もう!嘘じゃないって!!」
こほんと俺は咳払いをして賽銭箱の上に立つ。
「俺はこの惚草神宮の97...98代目だっけ?まあいいや、とにかく神様なんだぞ!!」
「その割には罰当たりな奴だな」
「い、いいんだよ!」
ここに乗んないとお前を見下せないんだから!
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