命名します

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翌日。 俺は午前の授業を終え、昼休憩に入った。 あの神社に通い始めたのは1週間と少し前くらいだが、毎日行っていたわけでもない。 本当に恋人が欲しいとは望んでいないしな。 だから今日は行かないつもりなのだが。 「明日も来いよ!」とアイツの言った言葉が頭を反芻(はんすう)してイライラする。これではまた不真面目な生徒を泣かせる。 ...俺って実はSなんだろうか。 どうでもいいことを考えながら自分で作った弁当を食べ終えてしまう。まだ時間は裕にあった。 「......行くか」 行かないままイライラし続けても効率が悪いし、アイツがもし本当に家出少年なら教師としてやめさせねばならない。 俺は重いはずの腰をあげて神社へと向かった。 ** 階段を登って鳥居付近へ着く。 しかし見回してもアイツがいる雰囲気はない。 居ないならいいか、と鳥居の前で軽くお辞儀して帰ろうとする。 「あっ、やっときたのかよ!」 すると目の前からいきなりアイツが走ってきた。 おかしい。さっきまで絶対気配すらしなかったのに。 全く息を切らすことなく目の前で仁王立ちされる。その顔は勝ち誇った顔をしていた。
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