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「夏目、どうして新井さんに聞くの?新井さんは、この家の管理人だけど、事件には関係ないでしょ」
内薗は、霧と絵を見比べながら、何か考え込んでいた。
「新井さんは、この事件の担当刑事だった人だよ。それだけ資料を見て気付かなかった?内薗、人にも興味を持とうよ……」
「あ、そうか!!どこかで見た名前だと思っていた」
内薗は、新井に興味を持っていなかったのだろう。
「解決できなかった事が悔しくて……定年後に、ここに来てしまいました。丁度、幸多君と孫が同じ年だったせいもありますね……でも、この家も取り壊されるので、私の事件も終りにしたいものです」
新井は、椅子に座ると、当時の状況を教えてくれた。
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