44人が本棚に入れています
本棚に追加
「長老様、人間の子でございます」
そう告げたのは少女の母だ
それを彼女が見つけ看病してくれたらしい
彼女たちには感謝しても感謝しきれない、その思いが心に芽生える。
「通せ」
そう深く気迫がある声が戸の奥から聞こえてくる。
「くれぐれも失礼のないようにね」
そうくぎを刺される。
この村に滞在するなら、村長の許可が必要らしい。
それも、5000年前からつずくルールだそうだ。
5000年前って長老何歳だよ!
そんなことを考えながら部屋の前に座る。
「失礼します」
そういって戸を開けると。
美しい毛並みと九本の尾をもった大きな狐が部屋の真ん中にすわっていた。
最初のコメントを投稿しよう!