え?やばすぎだろ?

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「うおースゲー」 そう言い放つ。 なんたって洞窟の中に畑があったのだ。 それも洞窟を流れる川を使って、さまざまな種類の野菜や果物が育てられていた。 キツネ男たちがせっせと働いている姿を目にして、俺も何か手伝おう。 そう思ったりするほどだった。 畑の管理者に事情を話すと案外すんなりOKが出た。 「よろしくお願いします!」 そう告げ、何をするのかを教えてもらった。 「はあ―疲れた」 そう椅子に腰かけ、ダラーと体をしならせる。 まさか5時間ぶっ続けだとは思わなかった。 水やり、選定、間引き、に土起こし。 こんなに大変だとは思ってもみなかった。 「お疲れ様―」 そういってシアが俺に抱き着く。 「ありがとう」 そう微笑みながら少女の頭に手を乗せなでなでする。 いやーもうかわいい。俺の娘にしたい。 いや、変な意味ジャないヨ そんなことを考えているとシアのしっぽがゆらゆらと揺れていることに気が付いた。 嬉しいのかな? 俺は心の中で喜んだ。 「ヒカルさーん、シア―ご飯よー」 そう奥の部屋から聞こえてくる。彼女の名前は、ミアというらしい。 「「はーい」」 二人そろって奥の部屋へと駆け出した。 食事中、師匠はどんな人いやキツネなのかを尋ねた。 「そうね―あの人はすごいわよ、生まれつき人に擬態できなくて、けなされていたらしいの。それでもあきらめず鍛錬しつずけて、九狐族の隠された力  ” 十二天獣 煉獄天獣  ” に目覚めて、英雄になったのよ。 ここまで来るのに3000年かかったそうよ。 それから長に就任して村の平和を守ってきたのよ。そのせいで話し方が前とずいぶん川ちゃったけどねぇ~」そう語った。 え。。。 やばくない? 俺めちゃくちゃやばい人に弟子入りしちゃったんじゃないの!?
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