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「両親の身長から予測身長の計算式を出すとね、男子は(両親の身長の合計)+13÷2+2だから、俺は本来+2程度に考えられる部分が相当数あったようで、いや、父親は背が高い方だけれど、母親が高くはないから……この指標は俺のパターンには当てはまらなかったって事だね。父親の遺伝子を、汲み取った……大丈夫?」
既に彼が何を言っているのか
「背が高いのは格好いいよね」
相槌が、“格好いい”になってるわ、私。そして、彼は見事にスルー。多分彼にとっては“おはよう”の挨拶より多く言われている言葉なのだろうな。
「第二次成長期に年間10センチくらい伸びる時期があるんだけどね、恐らく15センチは伸びたと思う。体がついていかなくて、ギシギシしてた」
「あ、そうやって言うよね。関節とか痛くなるって……でも、入学式の時にはもう背は高かったよね」
“入学式から見てました!”って言ってしまったけれど、それも彼にとっては、普通の事……か。
「だよね」
「だよね?」
「俺、高校入ってからはそんなに背は伸びていないんだ」
んーっと考える素振りで高台くんが曲げた人差し指を顎に添えた。
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