3週目

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「だいたい、星蘭どこにあるかも知らないよ」 「あはは! 結構近いよ」 「へぇ、あ、知らなければ調べたらいいのか」 高台くんはスマホを取り出して……数秒。固まると、私の方へ顔を向けた。 「調べて、どうするんだろうね、俺」 「……本当だ、調べてどうするんだろうね」 「女子高の場所を調べるとか……ちょっと、残したくない履歴だな」 そう言って高台くんはばつが悪そうに鞄にスマホをしまった。 「あはは!」 何か可愛い。こんな所もあるんだな。爆笑する私の横で、高台くんも恥ずかしそうに笑った。 「……そうか。陸上さんは?」 「はい?」 「彼氏、いるの?」 「全くいません!」 いい声で即答した。 「良かった…」 はい?良かった……? 何が? にこ。笑顔の威力!! 「じゃあ、そろそろ行くね。また、再来週、だね」 そう言って彼は去って行った。あ、来週は雨か。嫌だな。ぼんやりとした頭でそう思った。
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