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優しく、まざる
「あ……ふっ……」
「空、息して」
「は、あう……」
「腰、もう少し高く」
敦史さんの指が僕の中に入るたびに、ローションの濡れた音が響く。ぐちゃ、ぬる、って恥ずかしい。垂れたローションが太ももを伝ってどんどん下に流れる。けど、そんなことを気にしている余裕は今の僕には無かった。
どうしてこんな状況になっているのかと言うと、敦史さんが有言実行の男だからだ。前に「勉強の続きはまた今度」って言っていた敦史さん。その「勉強の続き」が、これ。
僕は今、敦史さんの寝室のベッドの上に全裸で居る。犬とか猫みたいに四つん這いになって、腰を高く上げて……恥ずかしいところを敦史さんにばっちり見られて……興奮してる。
「う……っ、あ!」
「空、可愛い」
ベッドにおいで、って言われた時は、とうとう繋がるんだって思った。けど、実際はそうじゃなくって……いきなり挿入するのは無理だから慣らしていこうって言われたのだ。うん、敦史さんの大きかったから仕方ないか。僕としても、いきなりそういう展開になるよりは慣らしていってもらったほうが安心……なんて思っていたけど。
「い、く……敦史さん、出ちゃう……!」
「良いよ。いって良い」
「あ……!」
僕が出したやつがシーツを汚す。これで、三回目。恐ろしいことに、後ろだけでいってしまっている。これ、普通に繋がるより恥ずかしいことなんじゃ……?
「空」
「はふ……」
出した後の身体は敏感で、僕は敦史さんとのキスだけで、また反応してしまいそうになったのだった。
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