優しく、まざる

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*** 「……」  貰ってしまった。  後輩から、グッズを貰ってしまった……。  僕の手の中には、嫌味なくらいに可愛くラッピングされたピンク色の袋がある。それを開けると、またもやピンク色のつぶつぶした、その……グッズが入っている。 「……本当に、入るの?」  まだ敦史さんが帰ってきていないリビングでそれを手に取る。見た目は可愛く作られているけど、これ、夜に使うやつなんでしょ? うーん。複雑……。  その時、玄関のドアががちゃりと開いた。 「空、ただいま」 「う、うわーっ! お、お帰りなさい!」  急いでそれを袋の中に隠した。けど、袋を隠すのまでには間に合わなかった……!  リビングに入って来た敦史さんは、僕の手の中のピンク色の袋を珍しそうに見つめている。 「それは、プレゼントか……?」 「あ、いや、その……」 「そうか。空はモテるもんな」 「いや、違います!」 「良いよ。別に妬いたりしないから」  えっ、敦史さん、もしかしてちょっと妬いてくれてる? う、嬉しい……! なんてことを思っている場合じゃない! 隠しごとは……良く無いと思うし。  僕は腹を括って口を開いた。 「これは、後輩に貰ったグッズです!」 「……グッズ?」
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