優しく、まざる

7/15

4132人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
 夕食を済ませて、お風呂に入って、歯を磨いて……じ、準備は完璧。明日は土曜日で会社は休みだから、夜更かししても問題無い。 「空」 「ん……」  敦史さんのベッドの上に座って、くちびるを重ね合う。敦史さんは、キスをいっぱいしてくれるから、好き……。 「は、ふ……」 「……」  自然に押し倒されて、僕はベッドの上に寝転ぶ体勢になった。その上に敦史さんが覆い被さって、キスがもっと深くなる。ちょっとだけ目を開けて敦史さんを見ると、彼も目を少しだけ開いて僕を見ていた。鋭い、雄の目。その視線にぞくぞくとした。 「こら、見るんじゃない」 「だって……」  僕は敦史さんの首に腕を回した。距離が近付く。そして、また、キス。だんだん息が苦しくなって、僕は顔を少し逸らしてそれを伝えた。 「空、可愛い」 「っ、は……」 「気持ち良かった?」 「ん……」 「当たってる」  がちがちに反応してしまっている僕だ。それが、敦史さんの太ももにズボン越しに当たっている。早く、脱ぎたい。僕が腰をずらすと、敦史さんはズボンと下着を脱がした。 「上も脱ごうか」 「は、はい……」  長い腕が伸びて、僕のトレーナーを奪う。あっという間に全裸だ。恥ずかしくて思わず足を閉じたけど、硬くなったそこはどうやっても隠れなかった。
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4132人が本棚に入れています
本棚に追加