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「あ、あ……っ……」
ゆっくりと敦史さんが中に入ってきて、思わず腰が浮いた。指とかグッズとかとは違う圧迫感。何だか頭の中がぴりぴり痺れる。心臓の音が耳に響いて、破裂しそうだと思った。
「っ、空」
敦史さんの顔を見れば、眉間に皺が寄っている。中、きついのかな。けど、これ以上、力を抜けない……。
「敦史さん、苦しい……?」
「……いや、そんなことは無い」
「それじゃ……気持ち良い?」
「……良いよ。空の中、凄く気持ち良い」
敦史さんは上を向いて深呼吸をした後で、また腰を進めた。深いところに、敦史さんの感触が広がる。僕はひたすらに喘いでいた。繋がっているという幸福に包まれながら、はしたない声を上げて敦史さんを感じていた。
「僕もっ、気持ち良い、です……あ、ん……」
「空……全部、入ったよ」
僕は繋がっている部分を身体を起こして見た。本当だ。僕、敦史さんを全部、受け入れちゃってる……。
「痛く無いか? 苦しく無いか?」
「あ……大丈夫です……お腹、敦史さんでいっぱいだ……」
「っ、そういうことを言うんじゃない」
我慢しているんだぞ、って言って敦史さんは僕の頬をつついた。僕は笑う。緊張がほぐれて、少しだけ身体の力が抜けた気がした。
「敦史さん、もっと気持ち良くなって下さい。我慢しないで」
僕はまたベッドに背中を預けて、両足を敦史さんに絡めた。
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