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僕のすべてを見て23名のクラスメイトたちはげらげらと腹を抱えて笑っている。
どうやら僕の家に忍び込んで思い出のビデオを盗んだのだろう。
僕の心の中には沢山の怒りが芽生え始めている。
すべてを破壊したい、
すべてをめちゃくちゃにしてやりたい。
そして地面に魔法陣が浮かび上がった時。
僕の気持ちが神さまに通じたのだろうかと、
錯覚していた。
それは一瞬で目の前が見えなくなり、
孫打と次々山が悲鳴を上げており、
女性陣も必死で魔法陣から出ようとするも出ることができなかった。
―――夢の中―――
大きな世界、壮大な草原、無限に広がる青空。
雲はまるで魚のように泳ぎ、白い魚ばかりだなーと思ったり。
僕の周りにはたくさんのアイテムがあって、
武器や防具や道具や、色々な物に名前を付けて、
おままごとをしていた。
「あらまぁ、鉄の剣さんはあまり使われないのかい?」
【そうなのだよ、鉄の剣はマイナーだからね、大抵は鋼の剣にいっちゃいますし】
「なら鉄の剣を昇華させて菌鉄の剣とかどうなの?」
【すごい使いたくない剣だな】
「そっかなぁあ」
「あらまぁ今日も盛大なおままごとですね」
「ありゃ? 姫様じゃないですか」
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