城に迫る影

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城に迫る影

エルムンガルド王国、かつて闇の軍勢を退けた四人の伝説の王の一人、バザールが統治していた国。 豊かな大地に恵まれ、街はとても栄え、現在ある五大国の中でも一番大きい国である。 現在は三代国王 スメルが統治している。 広い街の崖の上には立派な大きな城エルムンガルド城がある。 五大国で一番兵力が多く、兵器も備わっている。  女騎士ロザリアは元はエルムンガルド王国周辺の村に住んでいた農民の一人でありながら剣術に長けていた。 魔物を追い払うために毎日修行してきた成果らしい。 その修行を見ていたエルムンガルド騎士 アウラスはロザリアの剣術を見て、騎士へスカウトしたのがきっかけだ。 今ではロザリアは一介の騎士である。 「あーあ、何かいいことないかなぁ。」 同僚の騎士 ナイルが暇そうに酒を飲んでいた。 「お前、何で酒なんて飲んでる。今は城内の警備中だ。」 「警備って言ったって攻めてくる奴らなんているわけないじゃん。闇の軍勢はとっくのとうに封印されてるし、何を警備するっていうんだよ。」 ナイルの言っていることは正論であったので、ロザリアは何も返す言葉がなかった。 「貴公、それでも騎士なのかね?」 後ろから気配もなく現れた男はロザリアの真後ろにいた。 ロザリアはすかさず剣を抜き、後ろへ剣を振った。
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