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しかしその男はロザリアが振った剣を避け、タイミングを合わせて蹴りでロザリアが持っていた剣を飛ばした。
「お、おい・・・なんだよこいつ・・・。」
ナイルはかなり動揺していた。
「いい剣さばきだな。”ロザリア”よ」
「ありがとうございます。アウラス様」
「え!? アウラス騎士長!?」
ナイルはさらに動揺した。
アウラスはロザリアを騎士へとスカウトした張本人であり、訓練などを補佐していた一人である。現在は騎士長を務めており、白銀の鎧に白に染まった刀身の剣を持って戦場へ駆け巡ることから[白騎士]と呼ばれている。エルムンガルド騎士達の憧れの一人でもある。
「ナイル君、君は勤務中にお酒を飲んでいるのかね?誰が飲んでいいと言った?」
「い、いえ! すぐに捨てます!!」
叱られているナイルを見てロザリアは笑っていた。
「ロザリアよ、君はいつも真面目だな。 将来立派な女騎士になるだろう。」
「ありがとうございます。アウラス様のご指導のおかげでここまで来れました。 騎士の務めをきっちりと務めさせていただきます。」
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