14人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
第2魔:お勉強しますよ?
「魔王様ーお時間ですよー」
「今日のお勉強は歴代魔王様についてですからねー」
「魔王様ー?」
……居ない。逃げたか?とりあえず水晶球を確認してみる。
見当たらないな。まさか既に全眼晶の位置を把握してるのか!?
侮れない、さすが魔王様と言ったところか?
もっと違う面で感心させて欲しいものだが。
とりあえずバカと部下達を呼ぶ。
『あー、テステス、私だ。魔王親衛隊は至急第3会議室まで集合。ミノタウロスお前は2分以内に来なかった場合、社会的ではなく物理的に首が跳ぶと思え。以上』
……
凄い勢いの足音、いや蹄の音が聞こえてきた。1分35秒、やれば出来るじゃないか。
「ミ、ミノタウロス到着しました!」
「うむ、ごくろう」
「てか、酷くないスか?物理的に首跳ねるて死んじゃいますけどぉ!?」
「うむ、そうだな」
「肯定だとぉぉ!?てか、魔王様の考えに反するんじゃないスかソレ?」
「大丈夫だ。これはただの躾だからな」
「……えぇぇぇぇ」
「さて、全員集まったようだな。」
バカがうなだれている。普段からちゃんと働いてないからこんな目に会うのだ、反省しろ。
「お前達を呼んだのは他でもない。魔王様が勉強をサボって今回も御逃げになられた。ちなみに水晶球でも現在地は確認されていない」
「つまり、人海戦術で探せってことスね?」
「うむ、おそらく城内からは出ていないだろう。各自散って探してくるのだ!」
めんどくさそうな顔すんなバカ。
しかし今日はやけに体が重いな。やっぱこのバカのせいか?
「それでは解散!」
とりあえず私は寝室をチェックしに行くか。
最初のコメントを投稿しよう!