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白戸『ねぇ?』
私『なに?』
白戸『拒まないんだ?さっき、信号で、受け入れたでしょ?もうアウトだよ?』
私『アウト、、、?』
あぁ、私がキスを拒まなかったから、もうそれがサインだったってこと?
何その小悪魔女子みたいな発想。
私の気持ちを全部知られているみたいだった。
駅前のロータリーからずっと手を繋いだまま、ホテルに入った。
ラブホなんて来たの、私いつ振りなんだろう?
同居人との生活の数年間、一度か二度か、気になる人と、そういう事あったっけ。
でもこの人は違う。
この人は好きな人。
誰かの旦那さんであり、父親だけど、それが私の好きな人。
大きなベッドに、大きなテレビ。
来てしまったんだ。
二人がけのソファに静かに腰をおろす。
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