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白戸『あっち、行こ?』
ずっと繋いでいた手を離して、荷物を下ろした。
私って、もう究極のイエスマンじゃん。
白戸さんってこんなにかわいい顔して、いつもこんなふうに女の子を誘っているのかな?
そう疑う気持ちも、心のどこかにあったけれど、好きな人ならいいと割り切った。
もうすぐ離婚するかもなんでしょ、その言葉を思い出し、私の心が前に進む。
ベッドで、キスをされる。
私はこの日、病院とホテルで、別々の人に下半身を晒している。
そんな馬鹿みたいな事を考えて途中おかしくなりながら、事を終えた。
白戸さんは、行為の後、枕に腕を伸ばしてきた。
そこに私は頭を乗せる。
私『いつも、誰にでも、いきなりこんなことしてるんですか?』
つい意地悪な事を言いたくなった。
白戸『何それ?どういう意味?誰とでもしないっしょ。』
私『だって、もし私と果南ちゃんが逆だったとして、私が地下鉄で帰っていたら、果南ちゃんとここに来てたかもしれないじゃん。。』
白戸『山口さん?勘弁してよ、山口さんとはまず二人でカラオケに行かないわ。』
私『ふーん』
白戸『ねぇゴメン、眠さ限界っ、おやすみ。』
また、チュッとキレイな音を立ててキスをされた。
これが、おやすみの儀式。
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