終わった!

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終わった!

満月はいい感じに来る。 この国には十五夜という良い習慣がある! (十五夜…まさに満月!私の野望の完成に相応しい夜だ!!) 「あーはっはっは!!やったぁ!完成だ!見てろ!一平! 見てろ!天上人!」 部屋で高らかに笑う。 そして十五夜。 公園に行き、満月を見上げた。 『満月の夜、この薬に月を移して、一気に飲ませ、その月を見せる。』 「よし!!完璧!」 「何が完璧なんだ?」 「うわっ!!」 「何だよ?」 「いき、いきなり後ろから来ないでよ!」 「こんな時間にこんなとこで危ないだろ?一応、女だろ?」 後ろから来た一平はひょいと垣根を超えて、ベンチに座る。 「久し振りな気がする…。」 「そ、そうかな?あれでしょ?一平は彼女いて、サッカー忙しいし?」 隣に座られてしどろもどろになった。
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