92人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
終わった!
満月はいい感じに来る。
この国には十五夜という良い習慣がある!
(十五夜…まさに満月!私の野望の完成に相応しい夜だ!!)
「あーはっはっは!!やったぁ!完成だ!見てろ!一平!
見てろ!天上人!」
部屋で高らかに笑う。
そして十五夜。
公園に行き、満月を見上げた。
『満月の夜、この薬に月を移して、一気に飲ませ、その月を見せる。』
「よし!!完璧!」
「何が完璧なんだ?」
「うわっ!!」
「何だよ?」
「いき、いきなり後ろから来ないでよ!」
「こんな時間にこんなとこで危ないだろ?一応、女だろ?」
後ろから来た一平はひょいと垣根を超えて、ベンチに座る。
「久し振りな気がする…。」
「そ、そうかな?あれでしょ?一平は彼女いて、サッカー忙しいし?」
隣に座られてしどろもどろになった。
最初のコメントを投稿しよう!