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この世界から消えたあなたへ
ねぇ、どこまで歩いたらあなたに再び会えますか?
このまま立ち止まって待っていたらいいですか?
あの日から私の時間は止まり、私の周りの世界だけただただ時間が過ぎていき、次第に記憶が薄れていく。
匂いも声も顔も名前ですら思い出せなくなる恐怖にぎゅっと自分の体を抱きしめて、
早く私を迎えに来て!!と懸命にあなたを思い出す。
あの日消えたあの子が健気にも僕の事を想って思い出そうとしていたなんて露知らず、僕は何一つ変わらない世界で過ごしている。
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