トモダチロボット-4

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トモダチロボット-4

僕はトモダチと旅行に行く事にした。 「バリアフリーが心配デス」 「エレベーターのある駅を選ぶよ。エスカレーターじゃちょっと不安だからね」  東京駅についた。トモダチをじろじろ見る人もいたが、僕のためのナビゲーターロボだと思われたのかもしれない。実際には、僕がトモダチを案内しているんだけど。  山手線に乗り換えて、浜松町に行く。電車の乗り降りをするたびに、駅員さんが、トモダチのために、板を敷いてくれる。僕はそれが嬉しくて、毎回、ありがとうございますと言った。トモダチも、ありがとうを言った。 エスカレーターや階段を利用する人が多くて、エレベーターを探すのが苦労した。それから、羽田空港へ。  搭乗口では、優先搭乗をさせてくれた。何か、僕が障害を抱えているようにみえたらしい。  トモダチロボットと札幌に来た。北海道のさわやかな空気を全身に浴びる。 「トモダチ、東京とは全然違うね。」 「スミマセン、皮膚感覚はアリマセンモノデ、少々お待ちを」  ロボットはピーという音を立てた。 「気温27度、湿度40% 東京と比べて気温も湿度も低いので、爽やかで涼しいと言えマス」  僕はちょっと、残念な気持ちになった。こういうところは、人間の方が優秀なのかもしれない。  新千歳空港から札幌駅に行こうと思ったが、駅員さんが戸惑っていたのでやめておいた。だから、千歳の空気を吸って、空港を眺めて、それで終わった。
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