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トモダチロボット-7
修学旅行で札幌に行った。同級生は口々に、「空気が違う」と行った。俺はそれが、とても嬉しかった。同級生の誰とも口をきかなかったけど、俺と同じ感想を聞くだけで、なんだか嬉しかった。
「ねえ、僕のトモダチ。幸せって何かな」
「シアワセ…運が良いコト、デス」
「それじゃないよ」
「その人にとって、望ましいコト、デス」
「なるほど…」
僕が僕を不幸だと思っているときは、つまり、僕にとって、望ましくないことが起きているときだというわけだ。つまり、僕にとっての幸せと、クラスメイトにとっての幸せは違う。なんでもいいから話しかけてもらえることが幸せだというのが、ちょっとわかった気がする。
「ねえ、僕のトモダチ。一言も話さなくっても、僕はクラスの仲間なのかな」
「ナカマ…物事を一緒になってする者。つまり、会話は必須ではありません」
そっか、僕はすでに、クラスの一員だったんだね。
ある日、ロボットはトモダチの歌を歌ってくれた。それからもずっと、あのロボットはぼくのトモダチだ。
ともだちは不思議 固くて柔らかい
言葉に棘があるのに すぐに仲直りするから
ともだちは不思議 冷たくて温かい
すぐに突き放すくせに すぐに戻ってくるから
些細なきっかけで 急に仲良くなったり
何かのきっかけで 嫌われたと悩んだり
役に立たなくても一緒にいる
ともだちは不思議 重たくて軽い
何日も悩み苦しむのに ときどき空気みたい
ともだちは不思議 苦くて甘い
言葉で何日も心が痛むのに ときに助けてくれるから
友情は空中にフワフワ浮かんでいて
場面と共にパターンを変えていく
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