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11P_僕と言う個性
僕と言う個性が死にそうな気配
察知して駆けた先は、生か死か
ヒガンバナが真っ赤な花びらを落としている
僕の個性も同じように散っていく
日の目を待つ大事な何かは
社会に役立とうとして殺された
赤くて青くて白くて黄色い
花びらで埋まる個性の棺
歯車として役立つためには
何度も葬式が必要だね
そして誰かの望むままに僕は
生まれ変わって
ネジになって、歯車になって、ドライバーになってスパナになって
誰かを壊して、創って、直して
僕の個性はとうに死んでいるのに
どうして涙が出るんだろう
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