1P_祭り

1/1
前へ
/50ページ
次へ

1P_祭り

白の紙垂が街を彩れば 近くに祭りがあるしるし 出店に電飾、神輿に踊り 食べ物の匂いにつられて立ち寄る しめ縄の藁が香った 石畳が僕を誘う 子どもが踊って大人も騒ぐ 君の視線が意識を奪う 祭囃子を満喫せよ 此処の熱気が理性を奪う 祭太鼓に身を委ねよ 九月の残暑が喉元過ぎれば 近々祭りがくる予感 今か今かと待ちわびて 今日という日を射止めに来た 出店は道路を占拠して 車の出る幕を奪った 今日踊らねば意味がなかろう 僕は今日、君と騒ぎたいの 今日が終われば、きっと夏は終わり 終わりだから。 浴衣を着てカンザシ挿して 貴方に夏を感じてほしいの
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加