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第1話 終わりと始まり
黒い扉の向こうで金属がぶつかり合う音がする
そこでは巨大な黒き龍と黒いフード付きのコートと黒いマスクと黒い近未来的なアーマーに身を包んだ青年が闘っていた
「こいつでも喰らえや!!」
青年が振り下ろした剣が龍の脳天から真っ二つに切り裂いた
その一撃で龍は倒れた
頭に直接響くような抑揚の無い声が聞こえる
『レベルアップしました
Lv.597→Lv.611
HP 15629(+5000)→16230(+5000)
MP 13217(+5000)→13924(+5000)
STR 12806(+5000)【+9000】→13092(+5000)【+9000】
DEF 12591(+5000)【+25000】→12846(+5000)【+25000】
AGI 11265(+5000)→11753(+5000)
MND 11623(+5000)→12005(+5000)
LUK 597→611
スキルレベルがアップしました
剣術 Lv.7→Lv.8
暗黒魔法 Lv.1→Lv.2』
「はぁ、はぁ、はぁ・・・っはぁ、あと何匹で目標達成なんだろうな」
龍を倒した青年は息を切らし悪態をつきながらも鱗や甲殻を丁寧に剥ぎ取っていく
すると、
「よっっしゃあ!黒龍の魔眼ゲットォ!!」
黒く鈍く光る玉を見つけると青年は雄叫びをあげた
その玉を自身の持っている黒い剣の鍔の部分に空いている穴に嵌める
すると剣が黒く輝き光が収まると、玉と剣は完全に融合してしまった
するとまた抑揚の無い声が青年の頭に響く
『武器 【黒龍の剣】から【魔剣:四天黒龍 剣の型】へ進化しました
よってSTRが【+9000】から【+30000】になりました
【魔剣】については《ヘルプ》で確認してください』
「よし、これで目標の1つは達成した。他は・・・後2つか」
青年は剥ぎ取った素材を腰の袋に入れ、強くなった愛剣を持ち直し再び現れた黒き龍に立ち向かう
青年は何故自分が戦っているのかを改めて思い返していた
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