730人が本棚に入れています
本棚に追加
/1655ページ
『珊瑚じゃないか』
『桃珊瑚だ』
『うん。もう少し深いところまで行ってみたら
他の種類のも群生してて、森になってたぞ』
『なんと... 』
『アクセサリーに加工も出来るが... 』って言う
シェムハザに、長い鼻の首を 横に振って
『竜宮は 沢山の このようなもので、艶やかに彩られておると聞く。玄翁への土産にしたくある』と
切れ長の黒い眼を輝かせてる。
『うん。もっと赤いのもあったけど
ピンクが かわいいだろ?
玄翁と浅黄の土産も取って来る。これは榊に』
アコが、ボートの上のシェムハザに
ピンク珊瑚を渡すと、アジ釣り上げたボティスが
榊に振り向いて『綺麗だ。良かったな』って
“貰っとけ” って風に言うと
榊は『ふむ... 』と、シェムハザのボートに上って
珊瑚の枝の匂いを嗅いでみてる。
潮の匂いなんだろうけどさぁ。かわいいんだぜ。
『嬉しくある。礼を申す』
榊に『うん』って 答えたアコは
『シェムハザのボートに イオン飲料があるぞ』って オレらに言って、また海に潜って行った。
最初のコメントを投稿しよう!