勇者エレンはお人好し

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勇者エレンはお人好し

「質問があるのだが」 「どしどし聞いて!なんでも答えるよ!」 「エレン!それはダメよ!なんでも答えるは危ないわよ?気をつけないと」 「エレンさんは本当にお人好しっすね〜! 俺らが装備ボロボロになったからこれ買ってって言ったらすぐに買ってくれますもんね まぁそこが惚れるっすけどね」 お人好しすぎるエレンをセーブしようとする 聖女ことカリナと義賊ことカリブ カリブは止めているのかよく分からないが。 「あのですね、魔王様が新しくきたんですよ」 「またかー!!よく辞めるな魔王って」 そう魔王が新しくなることはそう珍しいことでは無かった。逆に言えば、頻繁にあるのだ。 理由は、 モンスターに囲まれていると、心がしんどくなるから。 だそうだ。 「そしてですね、新しい魔王様がきたのはいいのですが、スライムという単語を出した瞬間に、泣いて発狂したのですよ」 「スライムという単語?スライムなんて可愛くて、プニプニで、怖くもないのに」 「で、スライムに何かされたのかと思いまして、それを聞いたほうがいいのか、聞かなくてもいいのか、というのを聞きにきたんですよ」 「なるほど、聞いたほうがいいのじゃないのかな?」 ズバッと的確なアドバイスをする勇者。 こういうところは頼れるところだ。 他は……さっぱりだが…………,
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