第7話

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第7話

俺は久しぶりに学校へ行った。 静香のいない学校…… その言葉が重くのし掛かる。 あの事件以来2か月が過ぎようとしている。 少年院送りとなった阿久野夏霧の姿も無い。 あれ以来…不良グループは恐れをなして、 集まる事すら躊躇しているらしい。 何も悪い事をしなければ元不良グループのメンバーも普通の中学生に見える。 しかし、大人の世界で『裏の勢力』というのが有るように…… 中学生にも『裏の顔』というのがある事を知っている。 網島宣揚(あみじま せんよう)は、 一見 真面目そうな中学男子だが、 全く別の顔がある事を…… 増原信夫(ハンター ノブオ)は……独特の匂いで感じていた。 信夫 (電話)『富田林さん……調べてほしい事が有るんです。実はクラスに網島宣揚という男子がいるんですが、とても危険な匂いがするんです……。  調べられませんか?』 富田林弘太郎 (電話)『ノブちゃん、了解! やっと探偵らしい仕事が出来るよ。 それで……いくら出す?』 信夫 『はい、俺の勘ではコイツは、かなりの悪です。いくつも罪を犯している気がします。  それに素人じゃ無い気がするので、 全貌を調べてもらうのに500出しましょう……。 そして……どうしても始末してもらう時には、 プラス1000で……。』 弘太郎 『ノブちゃん、ラジャーです!』 ………………………… 3日後に弘太郎から連絡があった。 弘太郎 『ノブちゃん、お待たせ…… さすが……ノブちゃん、凄い事が分かったぜ! 網島宣揚は『レッド・スコーピオンズ』という暴力団もタジタジの悪の限りを尽くす組織の幹部メンバーだ! まだ中学1年だが億単位の金を盗む窃盗団を率いている。  暴力…強姦…詐欺…売春…放火など悪い事なら何でもする悪徳集団だ。 コイツを始末するのは厄介だぞ……どうする?』 信夫 『弘太郎さん、調査 有り難うございます… そうですね…危険は承知で…現場を押さえてみますか?…… 俺も乗り込みますから……。』
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