第3話

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第3話

「俺は増原信夫、武蔵野中学の1年です。 探偵さんのお名前は……?」 「ああ……富田林(とんだばやし)弘太郎……29才、 探偵だ☆  それで、作戦だが……増原くんの話から、 その不良グループのリーダーを二度と立ち直れないように半殺しにする為には…… ボコボコにして裸にして全校生徒の前に晒し者にするっていうのは…どうだ?」 「仮にも一人の少女が大勢の前で辱しめられて、強姦されたんですよ。 しかも俺と結ばれる筈の彼女を……!」 「そうかあ……そうだよな……。本来なら死刑に相当する……。っていうか、それ自体性犯罪だよな。それだけでも訴えられる……。」 「はい……ですが、彼女の気持ちを考えると…… 本人が訴えを起こすと決めてかからないと、取り調べも、裁判も出来ないですし…… 不良グループが弁護士を立てて、同意の上だの御託を並べ出すと、彼女の精神的負担は計り知れません。」 「やっぱり一思いに殺してやったほうが……?」 「はい、彼女の事を思えば、本当に殺してやりたいです。」 「そこを半殺しで済ませると言うんだから…… どうしたものだろう……。」 「先ずは自分の犯した罪の重さを思い知るべきですね……それから社会的制裁……経済的な制裁……親にも知って貰わないといけないし……彼女が犯されて味わった以上の内外の痛みを味わって貰わないと……。」 「殺したほうが早くねえ……?」 「確かに……。」 増原信夫と富田林弘太郎(本名かどうか不明だが)は夜遅くまで、不良グループのリーダー : 阿久野夏霧(あくの かぎり)を潰す計画を立てていった。
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