エピローグ

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エピローグ

 メモに書いた手紙をクシャクシャにしてゴミ箱へと投げ捨てる。  ゴロリと床に寝転び、窓を見れば死んだ目をした男が反射し映っていた。  笑顔ってどうやってするんだっけ?    そんな事すら分からなくなるくらいこの世界に染まり過ぎた。 毎日、手に持つのは拳銃か報酬の札束。なんて普通じゃあり得ない事だ。  スマホから着信が鳴り響く。気だるげに起き上がり出る。  …依頼だ  この仕事を選んで後悔は沢山ある。当たり前だろう。それでも過去は変えられない。  また、大きく空気を吸い込み肺を冷やしてから歩き始めた。 …今日は綺麗な満月だ  
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