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お父さんとお母さんは何か言っているように、のび太には感じました。
「ドラちゃん・・・いままで ありがとう・・・・・・」
のび太にはやな予感がしました。「やめよう。いままでどうりでいいよ。ばかにされてもいいよ。やめよう。」
ドラえもんは言いました。「のび太くん遅いよ。のび太くんもう遅いよ。」
ドラえもんの眼から大粒の涙がこぼれていました。
その涙は止まる事はありません。「さようなら、さようなら、さようなら・・・」
のび太の眼からも、訳がわからず涙がこぼれ落ちました。
「やだよーーーー」「やだよーーーー」「やだよーーーー」
ドラえもんの姿がどんどん薄くなっていきました。
のび太は流れる涙のせいだと思いました。
「あーーードラちゃんが消えていく!」
しずかちゃんが叫びました、
「ほんとうだ、ドラえもんが消えていく!」
「ドラえもーーーん」
「ドラえもーーーん」ジャイアンとスネオも叫びました。
のび太は
「やだよーーードラえもん」「やだよーーードラえもん」
「やだよーーードラえもん」「やだよーーードラえもん」
と言い続けていました。
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