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真っ黒い空白の一日がみえ始めました。
真っ青に晴れたセミの鳴く普通の一日です。
「いってきまーす。」
のび太は元気に学校に出かける風景です。
あいかわらず分厚いめがねにパットしない顔の野比のび太は
大好きなねこ型ロボットのおもちゃを鞄に入れて出かけました。
あいかわらず朝寝坊ののび太は、
「今日も、遅刻だよ」と言って走って出かけました。
口には朝ご飯のパンをくわえて、玄関でお母さんが
「のび太―ー、気をつけて行きなさいよ。」
「わかってるって。」・・・ちょうど交差点を曲がろうとしたとき、
猛スピードでダンプカーがきました。
あっというまに、のび太はダンプカーにはねられてしまいました。
救急車で運ばれたのび太は危篤状態でした。体が“ピクリ”ともしません。
周りでは病院の先生たちが、一生懸命手当をしていました。
廊下で、学校の先生、のび太のお母さん、お父さん、
スネオ、ジャイアン、しずかちゃん、みんな心配そうにしています。
お父さんとお母さんは泣いていました。
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