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ベットに横たわるのび太の手には
大好きなねこ型ロボットがしっかりと握りしめられていました。
のび太がゆっくりと眼をさましました。
「ドラえもんは?」
のび太はよわよわしい声で言いました。
最初に見えたのは、二人のおじさんと一人のおばさんでした、
それとなにやら入り口の方で泣いているおじいさんとおばあさんでした。
一人のおじさんが言いました。「のび太―ーー」
おばさんが言いました。「のび太さん」
のび太は怪訝そうに言いました。
どことなく二人のおじさんは、ジャイアンとスネオに似ていたからです。
もう一人のおばさんは、しずかちゃん。
入り口の横で泣いているおじいさんとおばあさんは、
お母さんとお父さんに、似ていたからです。
のび太は言いました。「どうしたの?僕は、あなたは?」
「のび太、俺達だよ。ジャイアンとスネオだよ。しずかちゃんもいるよ。
そして、お母さんとお父さんだろ、そうだよな。
おまえは、あの事故以来25年もたったからな。
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