157人が本棚に入れています
本棚に追加
おまえは、交通事故でダンプカ―にぶつかって植物人間になってしまって、
あれ以来すっと寝っぱなしだったからな。俺たちはもう35歳になったよ。
俺(ジャイアン)は結婚して子供も二人いるよ。かわいいぜ。」
スネオが言った。「僕も、結婚して子供は一人いるよ。」
何がなんだか分からなかったのび太はだんだん、その状況を分かってきた。
「ドラえもんは?」
しずかちゃんが言った。
「のび太さん、今、握りしめているそのねこ型ロボットの事?
そのロボット、“ドラえもん”って言うの?」
そばで、お母さんとお父さんが、
「のび太、よく戻って来てくれたな!」
のび太は言った。「ドラえもんが ドラえもんが・・・」
「なんだか分からないけど、おまえのドラえもんがおまえを生き返らせてくれたのか。」
のび太はやっと分かりかけてきた。
どうりで何年たっても小学生から成長しなかった訳だ。
「僕はいったい何歳なんだ?
そうか、ジャイアン、スネオと一緒だから35歳なんだ。」
お母さんに言った
「お母さん、歳をとったね。お父さん、心配かけたね。
白髪だらけになって・・・でも僕は楽しかったよ。」
横からしずかちゃんがいった。
最初のコメントを投稿しよう!