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なた、本当にお帰りなさい、これから二人で幸せになろうね。」
のび太が言った。「え・・・?」
「のび太さんとは、10年前に結婚したの。あなたが必ず眼をさますことを信じて。
10年前に、私は天の声を聞いて。そして、のび太さんと結婚する夢をみたわ。
天の声は変な丸い顔をした、たぬきみたいな、動物なの。
その動物を信じてみようと思ったの。」
空はいつものとおり、真っ青な晴天で、ベットの周りからは笑い声がしはじめた。
手に握りしめた、ネコ型ロボットは25年もたってうすよごれていたけど、
なぜかいつものドラえもんのようなやさしい顔をして、
のび太に話かけているようだった。
「のび太くん・・・勉強しなきゃだめじゃないか」
のび太は誰にも聞こえないような小声で言った。
「ありがとう・・・ドラえもん」
お・わ・り
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