ドラえもん最終回③

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それは、子供達が心おどる正月の出来事だった。。。 「のび太さぁ~ん。羽子板で一緒に遊びましょうよ。」 「うん。やろうやろう。」 しかし、運動音痴なのび太は、あっという間に真っ黒な墨だらけの顔になった。 「よ~し。今度は負けないぞ。」 「え~い。」 のび太が打ち上げた羽は、とんでもない方向へ飛んでいき、大きな木のてっぺんに引っかかってしまった。 「ごめ~ん。僕取ってくるよ。」 「あんな木に昇るとあぶないわ。あきらめましょうよ、のび太さん。」 「だいじょぶだよ。」 そういうと、少しは頼りになる所を見せたかったのか、のび太は大きな木をのぼり始めた。 「のび太さん、降りてきて~。危なくてみてられないわ~。。。」 上に昇れば昇るほど、足をかける枝は細くなる。その時である、 バキッ!!! 乾いた枝が折れる音とともにのび太が落ちた。 「きゃ~~~~~ぁぁぁぁぁぁぁ。」 ドスン! 鈍い音がした。 この木はどれぐらいの高さなのだろう。何メートルあるかはわからない が、のび太としずかにはとても大きな木に見えた。「のびちゃん!のびちゃん!」 「のび太! おい のび太!」 「のび太くん!のび太くん!」 「のび太さん!のび太さん!」 ここは私立病院。不幸な事にのび太は頭から落下し、意識を失っていた。 ママ、パパ、ドラえもん、しずかが、涙を流し、必死にのび太に話かけている。 連絡を受け、ジァイアン、スネオも駆けつけた。 「おばさん。のび太はだいじょうぶなんですか?」 「うぅぅぅうぅぅぅ。」 ママはその場に崩れ座り込んだ。
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