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病院内に緊迫した空気が一気に張りつめた。
手術室は1階のB棟だ。
みんなも、意識のないのび太をのせたベットの後を追った。
「全力をつくします。」
ドアが閉められると、
手術中のランプが点灯した。
3時間位たっただろうか。。。
ママとパパは親戚に連絡をとり、近い所に住む親戚は、もうすでに駆けつけていた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
みんなが驚いた。ジァイアンが突如大声を張り上げたのだ。
近くの看護婦が大声の元を探して、こっちへ来た。
「ここは病院ですよ。他の患者さんも居るんですから、大声ださないでください。」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
「静かにしてください。」
「のび太ががんばってるっていうのに、何もしてやらないのが友達って言えるかっっっっ!!!!」
「のび太は俺様の友達だっ!!! いじめる事もあるが大事な大事な友達なんだっ!!!」
「フレ~!フレ~!の・び・太~!フレッフレッのび太!フレッフレッのび太~!」
看護婦はジァイアンの迫力に驚いた。
そしてみんなもジャイアンの後に続いた。
「がんばれ~のび太~!」
「のび太さん~。絶対に負けないで~!」
「がんばれがんばれ のっびっ太!」
「のび太く~ん。ファイト~」
「野比~負けるんじぁないぞ~!」
みんなの声援は館内中に響きわたった。
看護婦はみんなののび太を思う気持ちに心を打たれたのか、それ以来無理
にやめさせようとはしなかった。
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