4人が本棚に入れています
本棚に追加
夜
満開の月
泉にキラキラと光る湖の香
大気にちらばる水滴
人影の美し月夜の囁きに
誘われ足をとめる
息をのむ静けさの中
舞う踊る女人
衣から滴る水
透き通る肌にきえゆく
月夜にてらされし影が
跳ねた水と重なり
まるで人魚のよう
「パキッ」
私のあしもから音ひとつ
やめてしまう君
隠れる私
そっと覗く
君は跡形もなく
ただ水面に月ひとつ
忘れ時の君
幾度となく足が向かう
もう君はここで・・・
踊ることはないのだろうか
最初のコメントを投稿しよう!