姫は焦がれる

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 姫が魔王に拐われた。  勇者は、姫を取り返すために魔王城へ乗り込んだのであった。 「遂に見つけましたよ姫!さあ、僕と一緒に帰りましょう!」 「ダメです勇者様。私は、もう国へは帰れません。いいえ、帰りたくありません。私は、既に魔王様のモノ。私は、彼の方の元から離れたくないのです」 「な、何故ですか!?姫よ、一体何が姫をそう思わせるのですか!?」  すると、姫は言いました。 「年収」 「いや現金!!!!」
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