薬師と小鳥の伝承

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*** 澄んだ空。吹き抜ける暖かい風。 「なあ、俺は成し遂げたぞ。世界は、こんなにも綺麗だ。君も……見られたのかな。こんな、世界を」 彼女だけがいなくなっていた世界で、若者は一人、空を仰いで呟く。その頭上を一羽、小さな鳥がさえずりながら飛んで行った。
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