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第三章 二次会
二次会の会場は一体誰のチョイスだったのか、カラオケだった。
カラオケ好きだから、まっ!いっか…
二次会の会場になっている、カラオケの部屋に入ると、賑わっていた。
もう既に誰かが唄っていた。
「恭一君!遅かったから心配したじゃない!」
と、キョロキョロと周りを見回していた留美子ちゃんが、恭一君を見つけて、私に一礼した。
恭一「岡田悪い!また後で…」
と、恭一君は留美子ちゃんに引っ張られるように、連れて行かれてしまった。
私が暫しの間ボォ〜っとしてると…
「よぉ〜岡田!」
と、そこに恭一君の親友でもある、幼馴染みの松田君が現れた。
私「おっ!松田君元気そうだね。」
松田「俺が元気だけが取り得みたいに聞こえるじゃん!」
私「違うの?(笑)」
松田「まぁ…そう言えばそうなんだけどさ。それにしてもさぁ〜ちょっと見ない間に、お恵綺麗になったよなぁ〜!彼氏いるの?彼氏いないんだったら、俺と付き合わない?」
私「松田君、もしかして、私を口説いてる?ダメダメ〜!知ってるよ!綺麗な奥さんと可愛いお子さんいるでしょ?」
松田「何でそんな事知ってるん?!」
私「同窓会の時に、近くにいた女子たちが話してたの聞いた。」
松田「きっとそれは俺と違う松田の事じゃない?」
私「いんや〜中学校の頃、サッカー部の副部長の松田 悟君…って言ってたもん!」
松田「あちゃ〜そりゃ確かに俺の事だな…まずい事は出来ないな(笑)…あっ!それはそうと、恭一から聞いてない?」
私「松田君の事で?」
松田「そうそう、俺の事!俺がお恵の事好き!って…(笑)いや、俺の事じゃなくて、恭一の事で…」
私「恭一君の事?いや、何も聞いてないよ。」
松田「そっか…恭一まだ、お恵に話してなかったか…」
私が松田君にそれから先の事を聞こうとしていたら…
「ちょっとそこの松田と岡田、そろそろ君達の順番だけど、何唄うん?」
私「松田と岡田…ってちょっと違うけど、芸人さんみたいで、呼ばれ方が何かしっくりくるわ〜ねっ!松田君?(笑)」
私「んじゃ!岡田はMISIAのEverything入りま〜す!」
松田君が話してた、恭一君の事は気にはなったが、唄う順番がきたので、私は唄う事にした。
仕事が休みの日に、時間があると、ヒトカラに行く事があったりするので、それなりに喉は鍛えているので、人前で唄う事には、多少の自信あり!
私が唄った後、拍手喝采だった事は言うまでもない。
て、しっかり言うてるやん!(笑)
いや〜しかし…彼氏を作る事よりも、カラオケの方が上手くてもなぁ…
それにしても、恭一君何かあったんだろうか?
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