第一章 同窓会にて…

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第一章 同窓会にて…

私の名前は恵子、32歳独身OLである。 婚約の直前までいった事もあるのだが、仕事が楽しかった事もあり、付き合ってた彼から、仕事と結婚のどちらかの選択を迫られた時、仕事の方を選んでしまった。 仕事辞めずに結婚出来るようであれば良かったのだが、当時付き合ってた彼から、結婚を機に家庭におさまる事を望まれていた。 私も彼の言う通りにしようと思っていたのだが… ある時、仕事で少し大きな企画を任された事もあり、企画を任されて大変ではあったが、それ以上にやりがいもあり、企画が完了した時は、達成感と同時に、企画に対する思いや、大きな自信がついたりして、私自身成長する事が出来た。 そして、私は結局、結婚より仕事を選んだ。その事は今でも後悔していない。 と、私の事はこれくらいにして… この物語は今年初めにあった、中学校の同窓会から始まる。 お正月休みに同窓会をする方が、仕事で遠方に行ってる人達も、実家に帰省してたりして出席しやすいだろうからと、今年もお正月休みに中学校の同窓会があったのだが… 地元にいる仲良しの子達数人とは、女子会と称して、たまに勤務終了後に飲み会したりしている。 えっ?そこは女子会ではなく、婚活で合コンとかではないの?って… 確かにそれは否めない事ではあるのだが…まぁそこは気にしない…気にしない… と言っても、私も結婚する事に対して、全く焦ってないわけでもない。 母からも結婚してる姉からも、はたまた週末にたまにランチする、親友でもある既婚者の茜からも、聞かれる。 「恵子は結婚する気ある?」と… そして、今年のお正月休みの中学校の同窓会の時の事… 茜「恵子知ってる?今年の同窓会、恭一君出席してるみたいだよ。」 私「へぇ〜そうだったんだ。知らなかったよ私。」 茜「え〜っ!実家お隣りさんなのに〜?!」 私「だって、恭一君は就職の時に実家を出て、東京の本社に転勤になってから、なかなか実家にも帰省出来てなかったみたいだから…」 茜「おっ!やっぱり詳しいじゃん!」 私「と、実家の母が申しておりました。」 と、私は茜におどけて言ってみせた。 恭一君は実家が隣り同士の私の幼なじみである。 小学生くらいまでは、一緒に登校したり、一緒にみんなで遊んだりしてたんだけどなぁ〜
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