第二章 私、男装します!

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「わわ、お褒め頂き光栄です。ボク、幼少の頃から剣術を習っていたので。弟達にも剣術を教えていましたからね」 (わたくし)は試験官から離れるとそう言った。 「そうか。弟はやんちゃ坊主なのだろうな」 試験官は腕組みして私の話を聞いていた。 「弟の一人は大人しいです。もう一人がやんちゃなんで、⋯まあ、バランスとれてるかなっと思います」 (わたくし)は腰に手を置きそう答えた。カイトはやんちゃ盛りだからねぇ⋯。 「よし!騎士団の皆に君を紹介しよう。ついてきなさい」 そう言うと試験官の方に案内され、騎士団の宿舎に来た。 (―此処が、騎士団の宿舎なのね。(わたくし)が女だと気付かれないように気をつけなくっちゃ!) (わたくし)はそう心の中でそう思いながら試験官の方についていった。
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