第二章 私、男装します!

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(わたくし)の部屋のテーブルにお菓子等を並べてからフォルテ達はよっこいしょっと腰を下した。 「えー⋯。ミナトの騎士団入団を祝いましてこれから祝いの席にしたいと思います」 「フォルテ⋯棒読み過ぎるよ」 「⋯⋯あはは」 二人のやり取りを見て(わたくし)は苦笑いした。 「ほら、ミナトが呆れてるじゃないか⋯」 モーゼスが(わたくし)を見てそう言った。確かに呆れていたのもあるけどね。 「でも、結構楽しいですよ。フォルテ⋯さんの空気何故か和みますし」 「それ!!」 「それ?」 「その他人行儀やめようか。俺の事はフォルテで」 「うん、同じ騎士団の仲間だからね。僕は呼び捨てでもあだ名でもいいよ」 (わたくし)は少し考えてから口を開いた。 「分かりました。では、フォルテ、モーゼスこれから宜しくお願いします」 (わたくし)が軽く微笑んで言うとフォルテ達がうんうんっと頷いたのだった。
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