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「えと⋯甘党のアイツは放っておいていいから」
モーゼスは呆れつつそう私に言った。確かに血糖値とか心配ですものね⋯。
「確かに血糖値とか心配ですよね。甘さをもう少し控えめに作ったら宜しいかと⋯」
「あれ?もしかして家事系が得意なのかな?」
私がそう言うとモーゼスが顎に手をやりそう訊ねてきたので私はコクリと頷いた。
「まあね。母が三年前に亡くなったから、家事の大半はボクと弟達とお手伝いさんで何とかやっていたよ」
私は素直にそう答えた。
(まぁ、母が亡くなったのは嘘だけど…)
未だにモグモグと食べているフォルテが気になるけどさ⋯。
「ゴックン。ミナトんとこも大変なんだなぁ⋯」
フォルテがウンウンっと頷いた。この人、ちゃんと分かってんのかな?
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