第二章 私、男装します!

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「―――⋯とりあえずお開きにしないか?そろそろ部屋の中を片付けなくっちゃいけないからさ」 (わたくし)がそう言うと二人は顔を見合わせてからお菓子を片付けた。 「そうだな。ミナトもまだ騎士団に来たばっかりだし、俺達そろそろ自分の部屋に戻るな」 そう言うとフォルテはよっこいしょっと立ち上がりモーゼスと共に(わたくし)の部屋から退出したのだった。 (――…嵐のような人達ね) (わたくし)は心の中でそう思いながら部屋の片付けを再開したのでした。 そして、部屋の片付けを終えると扉をノックする音が聞こえ、開けるとクリス騎士団長が食堂まで案内してくれるというので御厚意に甘えましてお願いする事にしました。 「君は幼い頃から剣術を習っていると言っていたな」 「はい。確かに言いました」 歩きながらクリス騎士団長は私に訊ねてきたので素直に答えた。
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