448人が本棚に入れています
本棚に追加
「―――⋯とりあえずお開きにしないか?そろそろ部屋の中を片付けなくっちゃいけないからさ」
私がそう言うと二人は顔を見合わせてからお菓子を片付けた。
「そうだな。ミナトもまだ騎士団に来たばっかりだし、俺達そろそろ自分の部屋に戻るな」
そう言うとフォルテはよっこいしょっと立ち上がりモーゼスと共に私の部屋から退出したのだった。
(――…嵐のような人達ね)
私は心の中でそう思いながら部屋の片付けを再開したのでした。
そして、部屋の片付けを終えると扉をノックする音が聞こえ、開けるとクリス騎士団長が食堂まで案内してくれるというので御厚意に甘えましてお願いする事にしました。
「君は幼い頃から剣術を習っていると言っていたな」
「はい。確かに言いました」
歩きながらクリス騎士団長は私に訊ねてきたので素直に答えた。
最初のコメントを投稿しよう!